柔道とブラジリアン柔術:似て非なる2つの違い|技術・目的・試合スタイルの比較
25.04.04

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日本発祥の柔道と、近年人気が高まっているブラジリアン柔術(BJJ)。
どちらも日本の「古流柔術」をルーツに持ち、道着を着て戦う武道ですが、その目的や戦い方には大きな違いがあります。

1. 柔道は「投げ」、BJJは「寝技」
柔道は相手を投げて一本を取ることが主な勝ちパターン。
試合では立ち技の攻防が多く、豪快な投げ技が特徴です。
一方、BJJは寝技を中心とした戦いがメイン。
相手を倒した後の関節技や絞め技で「タップ(降参)」を取ることを目的とします。
2. 柔道は試合時間が短く、BJJは長い
柔道の試合時間は一般的に男子が4分、女子が4分(国際試合基準)と短く、一瞬の勝負が多いのが特徴。一方、BJJは試合時間が5〜10分と比較的長く、じっくりとポジションを取りながら相手をコントロールする展開になります。
3. 柔道は「一本勝ち」、BJJは「ポイント制」
柔道では投げ技や抑え込みで「一本」を取れば即勝利。
一方、BJJはポイント制が採用されており、スイープ(相手をひっくり返す)、マウントポジション(相手の上を取る)などの技術に応じて点が加算されます。
もちろん、一本勝ち(タップを取る)も可能ですが、試合ではポイント差での勝敗が多くなります。
4. 柔道は競技、BJJは護身術にも
柔道はオリンピック競技としても知られ、スポーツとしての側面が強い。
一方、BJJはセルフディフェンス(護身術)としての要素も重視されており、街中のトラブルで相手を傷つけずに制圧する技術としても注目されています。
まとめ:柔道と柔術、どちらも魅力的!
近年、BJJの人気が高まっている背景には、総合格闘技(MMA)での活躍や、護身術としての有用性が評価されていることが挙げられます。
しかし、柔道とBJJはそれぞれ独自の魅力を持っており、どちらを学ぶかは目的次第。
スピーディーな投げ技を極めたいなら柔道、寝技でじっくり攻めたいならBJJと、自分に合ったスタイルを選ぶと良いでしょう。

