【完全版】実はブラジリアン柔術の有段者だった!有名プロレスラーをピックアップ
25.04.05

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プロレスラーとブラジリアン柔術(BJJ)――両者が交差する場面は、もはや特別なものではありません。
いまや多くのレスラーが本格的に柔術に取り組み、試合内容やファイトスタイルにその技術を活かしています。
この記事では、柔術経験・柔術帯を持つ国内外のプロレスラーたちを厳選紹介。
観戦者としても柔術の視点を持てば、プロレスの見え方が変わります。

高田延彦、ヒクソンから茶帯を授与──還暦超えて柔術で一本勝ち
2025年、高田延彦がブラジリアン柔術・茶帯に昇格。
その背景には、2024年9月の「SJJIF世界柔術選手権」での一本勝ちによる公式戦初勝利がある。
試合カテゴリーはマスター7紫帯ヘビー級。
さらに同年12月にはアメリカ・マイアミを訪れ、かつて対戦したヒクソン・グレイシー氏の自宅兼道場で、ヒクソン本人から正式に茶帯を授与された。
1997年に彼と対峙したあの日から28年。
高田は「続けてきてよかった」と喜びを語り、「地味だけど奥が深くて面白い」と柔術の魅力に触れた。
プロレスと柔術、その交差点を歩んだ男の軌跡は今も続いている。
関根“シュレック”秀樹|捜査官から柔術黒帯へ
元警視庁の刑事であり、現プロレスラーの関根“シュレック”秀樹は、外国人犯罪捜査に役立てる目的でブラジリアン柔術を始めた。
そして入門したのが、RIZIN王者サトシ・ソウザやクレベル・コイケを輩出した名門「ボンサイ柔術」。
当初は仕事の延長だったが、試合に出場するようになると、ブラジル人の仲間やその家族から熱烈な応援を受け、「この人たちのために頑張りたい」という想いに変化。
やがて関根は、アジア大会にてアンドレ・ガウヴァオン(世界大会準優勝歴のある強豪)に勝利、柔術黒帯へと到達するまでになった。

中邑真輔|プロレスラー、グレイシー柔術茶帯を授かる
WWE所属のスーパースター中邑真輔がブラジリアン柔術で茶帯に昇格した。
帯の授与者はダニエル・グレイシーで、彼のジムのフロリダ支部で日々練習を続けている。
日本にいた頃は神奈川県鎌倉市のCARPE DIEM KAMAKURAで2014年に紫帯を取得し、その後渡米してからも練習を継続。
9年の努力が実を結んだ。中邑とダニエルは2002年のMMA対決、2014年のプロレス異種格闘技戦で因縁があり、現在は柔術を通じて師弟関係にある。
WWEのチームメイト、マット・リドルも同ジムに所属し黒帯を取得。
今後の黒帯昇格にも期待がかかる。

ジェイク・リー|柔術を“ライフワーク”へ昇華するプロレスラー
全日本プロレスからNOAHへと活躍の場を移し、トップ戦線で日々しのぎを削るジェイク・リー。
そんな彼は、プロレスの練習に加えて、ほぼ毎日ブラジリアン柔術の道場にも通い続けている。
サブミッション技術や寝技のムーブメントを、自らのプロレススタイルへと取り入れようとしているのだ。
「これほど柔術に取り組んできたのに、プロレスの大一番ではサブミッションで敗れました」と語るように、寝技の難しさに直面しながらも、その奥深さにますます魅了されている。
年齢を重ねても続けられる柔術の特性にも惹かれ、「ライフワークとして黒帯を目指したい」と語る姿勢からは、単なる技術習得を超えた情熱が伝わってくる。
柔術とプロレス、その融合を志すジェイクの挑戦は、リングに新たな風を吹き込むに違いない。
DAGA|ルチャドールの快挙、マスター青帯で優勝
プロレス団体「NOAH」でGHCジュニアヘビー級王者にも輝いた現役プロレスラー・DAGAが、ブラジリアン柔術の大会で鮮烈なデビューを果たした。
韓国の柔術ブランド・JHOODと人気アパレルブランド・DEVILOCKが共催したマスター大会に出場し、最多エントリー数となったマスター2青帯ミドル級で3試合を勝ち抜き、金メダルを獲得。
プロレスの巡業の合間を縫って柔術ジムで鍛錬を重ねた成果が実を結んだ。
プロレスと柔術を両立するスタイルは注目を集めており、大会の試合映像もYouTubeで多数公開されている。DAGAは今後も柔術シーンでも存在感を高めていきそうだ。
ジョシュ・バーネット|キャッチレスリングと柔術の融合
元UFCヘビー級王者であり、プロレスラーとしても活躍するジョシュ・バーネットは、マチャド柔術から黒帯を授与されている。
しかし、伝統的なブラジリアン柔術(BJJ)の道着を着て体系的に学んだ経験はなく、主にキャッチ・レスリングを専門としてきた異色の存在だ。
とはいえ、その関節技や絞め技の精度は非常に高く、柔術とキャッチの技術が融合した独自のスタイルを確立している。
MMAやプロレスの実戦経験に裏打ちされた彼のグラップリング技術は、BJJの視点から見ても極めて完成度が高く、現在のプロレスラーの中でも屈指の実力者といえる。
カイル・オライリー|格闘技仕込みの“リアル”プロレス
カイル・オライリーは、新日本プロレスにも通じる“ストロングスタイル”を体現するプロレスラーだ。
16歳から学んだキックボクシングと、デビュー後に本格的に取り組んだブラジリアン柔術をベースに、試合では格闘技色の濃い攻防を展開する。
柔術はアメリカン・トップチームのエズラ・レノンから指導を受け、現在は青帯を取得。
実際に柔術・グラップリングの大会でも優勝実績を持つ。
オライリーは「自分は空中殺法ではなく、習得した格闘技で勝負する」と語っており、その実戦型スタイルは多くのファンを魅了している。
リアリティを追求したプロレスこそが、彼の信念なのだ。
シェイナ・ベイズラー|ジョシュ・バーネットの愛弟子
WWE所属の女子プロレスラーであり、元UFCファイターのシェイナ・ベイズラーは、キャッチレスリングとブラジリアン柔術を高次元で融合させた実力派だ。
ジョシュ・バーネットからキャッチの手ほどきを受ける一方、柔術では黒帯を取得。
2023年11月には中邑真輔とともにカルペディエム三田を訪れ、UFCファイターの風間俊臣、全日本王者・石黒遙希らとトレーニングを実施。
その動きは高い技術と経験値を感じさせ、周囲の関係者にも強い印象を残した
。現在もアメリカで日常的に柔術の練習を続けており、プロレスの試合でもそのグラップリング技術が随所に活かされている。
まさに“リアルプロレスラー”の系譜を体現する存在だ。
獣神サンダー・ライガー|レジェンドは次なるステージへ
新日本プロレスの象徴的レスラー・獣神サンダー・ライガーは、2002年のパンクラス参戦で惨敗を喫し、その悔しさから柔術を始めた。
福岡で自主トレ中に誘われた市民サークルで、現アクシス柔術福岡代表・神田武氏と出会い、柔術の道へ。
福岡初の柔術道場設立にも携わり、最初は体格差のある相手に翻弄されながらも、真摯な姿勢と藤原組長仕込みの基礎を武器に青帯にまで成長した。
以降も遠征や巡業の合間に練習を継続し、2011年には習い始めて9年越しで紫帯を取得。
プロレスでのキャリアが確立された後でも、ゼロから新たな技術体系に挑む姿勢には頭が下がる。
ライガーは「面白いからやる」と柔術を語り、好奇心と実直さを武器に柔術の道を歩み続けた。

ブラジリアン柔術がプロレスラーに求められる理由
なぜプロレスラーたちは、柔術に魅了されるのでしょうか?その理由は明確です:
• サブミッションへの理解度が深まる
• グラウンドのコントロールスキルが身につく
• 安全性が高く長期キャリア向き
• 説得力の求められる現代プロレスに不可欠な要素
現代プロレスは、もはや単なるエンタメショーではありません。
インターネットにアクセスすれば何でも見れてしまう現代、観る側の目もどんどん肥えています。
「それっぽい技」ではなく、「本物の動き」や「極まりの説得力」が求められるようになったのです。
だからこそ、ブラジリアン柔術の技術を持つレスラーは、グラウンドでも説得力のある攻防を展開でき、試合のリアリティを底上げしています。
柔術の習得は、今やプロレスラーにとって“武器”であり、“信頼”を得る手段でもあるのです。
ブラジリアン柔術を学ぶプロレスラーは、今後も増え続ける
今回紹介したレスラーたちは、その一例に過ぎません。
今後も新たなBJJ経験者が登場することは間違いありません。
ブラジリアン柔術を知れば、プロレスがもっと深く見える。
サブミッションの意図、体の動かし方、極まる瞬間――すべてに“リアル”が宿ります。

