柔道やレスリングの有段者は白帯を巻けない?──BJJの帯制度

25.04.09

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ブラジリアン柔術(BJJ)の道場に、柔道やレスリングの経験者が入門することは珍しくありません。

特に、柔道の黒帯やレスリングの全国レベルの選手がBJJに挑戦するケースはよくあります。

そんなとき、多くの人が疑問に思うのが「柔道やレスリングの有段者はBJJでも白帯から始めるべきなのか?」という問題です。

この疑問については、道場や団体の方針によって考え方が異なりますが、BJJの帯制度のルールやマナーを理解することで、適切な選択ができるでしょう。

本コラムでは、その点を詳しく解説していきます。

BJJの帯制度は実力主義だが…

BJJの帯制度は基本的に「その競技における実力」によって決まります。

つまり、BJJを始めたばかりなら、どんなバックグラウンドがあっても白帯からスタートするのが原則です。

例えば、柔道でオリンピックメダルを獲得した選手でも、BJJの技術を一切学んでいなければ、いきなり青帯や紫帯を与えられることはほとんどありません。

なぜなら、BJJには独自のガードワークやパス、サブミッションのディフェンス技術など、他の組技競技にはない要素が多く含まれているからです。

とはいえ、柔道やレスリングの経験者が白帯のままスパーリングをすると、多くの問題が発生することもあります。

柔道やレスリングの経験者が白帯でいることの問題点

① 白帯相手に圧倒的な実力差が生まれる

柔道の黒帯やレスリングのエリート選手がBJJの白帯とスパーをすると、当然ながらフィジカルや組みの技術で圧倒的な差が生まれます。

経験者本人に悪意がなくても、白帯の相手に怪我をさせてしまうリスクが高まります。

② 相手が本当の初心者だと誤解する

BJJの帯色はその人の経験や強さを示す重要な指標です。

しかし、柔道の黒帯がBJJで白帯を巻いていると、他の生徒が「この人は初心者」と思い込み、スパーリングで予想外の強さに驚くことになります。

このミスマッチは、道場内の安全性や秩序を乱す原因になりかねません。

③ 指導者側の判断が難しくなる

多くのBJJ道場では、指導者が生徒の帯の進行を管理しています。

しかし、柔道やレスリングの経験者が白帯のままでいると、どのタイミングで帯を昇格させるべきか判断が難しくなります。

一定の技術が身についた段階で適切な帯を与えるのが理想ですが、その基準は指導者によって異なります。

有段者向けの帯の扱い方

では、柔道やレスリングの経験者はBJJを始める際、どうすればいいのでしょうか?

1. 青帯から始めるケース

IBJJF(国際ブラジリアン柔術連盟)などの一部のルールでは、柔道黒帯やレスリングの実績者は白帯ではなく青帯から始めることを推奨しています。

これは、最低限の組技のスキルがあることを考慮した措置です。

ただし、このルールは厳密に適用されるわけではなく、道場の方針によって異なります。

2. 指導者の判断を仰ぐ

道場によっては、柔道やレスリングの経験者であっても白帯から始めるよう指導する場合があります。

そのため、新しくBJJを始める際は、指導者に過去の経験を正直に伝え、適切な帯を決めてもらうのがベストです。

3. 白帯を巻く場合は慎重に

もし指導者の判断で白帯を巻くことになった場合は、スパーリングで力を抑え、初心者とのミスマッチが起きないよう配慮することが求められます。

例えば、初心者相手に投げ技を使わない、過剰な力を使わない、関節技を急激に極めないなど、安全面を考慮した対応が重要です。

結論:帯の色は柔術の経験値を示すもの

BJJの帯制度は、単なる強さではなく、その競技における経験値を示すものです。

たとえ他の組技競技で高い実績を持っていても、BJJの技術を学ぶ過程は必要不可欠です。

そのため、柔道やレスリングの有段者が白帯を巻くこと自体はルール違反ではありません。

しかし、道場の秩序や安全性を考えると、適切な帯を巻くことが望ましい場合もあります。

柔道やレスリングの有段者がBJJを始める際のポイント

1. 道場の指導者に過去の経験を伝える

2. 白帯から始める場合は、スパーリングで配慮する

3. 青帯からスタートする場合も、BJJの技術習得を重視する

4. 帯の色にこだわるのではなく、BJJの文化を尊重する

最終的には、「帯の色ではなく、技術と学びの姿勢が大事」というBJJの精神を忘れずに取り組むことが、柔術を楽しむための最良の方法と言えるでしょう。


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