【BJJ】練習量≠成長の罠、「質」を意識して、練習の効率化
25.04.20

※本記事にはプロモーション広告が含まれる場合がございます。
「頑張ってるのに成長してない気がする」そのモヤモヤ
週に何度も道場に通い、スパーで汗を流しているのに、
「なかなか強くならない」「帯も上がらない」「自分だけ取り残されてる気がする」
――そんな感覚に陥ったことはありませんか?
特に社会人柔術家にとって、仕事の合間を縫って練習時間を確保するのは簡単なことではありません。
それでも「とりあえず今日も道場に行く」その姿勢は、まぎれもなく素晴らしい努力です。
でもその努力、本当に「成長」に直結しているでしょうか?

練習の“量”だけでは伸びない理由
柔術はとにかく練習量がモノを言う――そんなイメージ、確かにあります。
実際、練習量が多ければ身体も動きやすくなるし、場数を踏むことで“慣れ”も生まれます。
でも実際には、量をこなしているのに技術的に伸び悩む人は多いんです。
なぜなら、「ただ繰り返す」だけでは、動きの精度も判断力も磨かれないから。
成長するために必要なのは、“量”ではなく“質”。
特に忙しい社会人であればなおさら、“意味のある練習”を意識しなければ時間をロスするだけです。
質の低い練習にありがちな3つの落とし穴
1. 明確なテーマ・課題がないままスパーしている
「今日もスパーして疲れた〜」で満足していませんか?
これはただの“こなす練習”です。
無意識の反復は、技術の定着どころか、フォームの崩れや悪癖の刷り込みにもつながります。
スパーで何もテーマを持たず、出たとこ勝負の動きをしていると、気づけば「負けパターン」を自分で強化してしまうことさえあります。
2. 疲れてるのに“やった気”で練習してしまう
「今日は疲れてるけど、とりあえず行こう…」
このマインドもよくわかります。実際、社会人にとって練習を“続ける”だけでも偉業です。
でも、疲れ切った状態での練習は、集中力・反応・吸収力すべてが低下します。
練習したことの半分も頭に入らない。
スパーでもただ耐えるだけ、動けないだけになってしまう。
そして何より、慢性的な疲労はケガのリスクを高めます。
3. 練習時間・回数に“満足”してしまう
「今月は15回行った」「今日はスパー10本やった」
この数字が“満足感”になっていないでしょうか?
回数を重ねること自体は悪くありませんが、それが「練習の質を考えなくてもOKな免罪符」になってしまうと危険です。
数字よりも、その練習で何を得たのか?どこが伸びたのか?が大事です。
練習の“質”を高める具体的なアクション
1. テーマ・目的を設定して練習に挑む
たとえば、
• 「今日はデラヒーバから1回でもスイープを狙う」(デラヒーバの形からのスイープを2種類程用意しておく)
• 「今日は噛みつきパスを積極的に試す。パスできたらノースサウスチョークを狙う。」
• 「クローズドガードに入れたら予め用意したプランを試す」(例:ヒップスローとキムラの併用など)
など、自分の中で小さなテーマを持ってスパーに臨むだけで、学びの密度が圧倒的に上がります。
成功しても失敗しても、それはすべて「検証材料」になるからです。
2. 練習ノートやメモを活用する
練習後に数分でもいいので、以下のような振り返りを習慣化しましょう:
• 今日のテーマ
• 上手くいったこと/うまくいかなかったこと
• 気づいたこと、質問したいこと
この積み重ねが、自分の柔術を“可視化”する材料になり、道に迷ったときのコンパスになります。
3. 自分に問いかけるクセをつける
練習中・練習後に、以下のような“問いかけ”を意識してみてください:
• 「この動き、なぜできなかったのか?」
• 「なんであの技は引っかかったのか?」
• 「あの場面、別の選択肢はなかったか?」
この内省が、スパーをただの反復運動から“思考する練習”に変える鍵になります。
4. あえて「休む」勇気を持つ
練習の“質”を上げたいなら、しっかり休むことも必要です。
「今日はしっかり寝よう」「1日体を休めよう」
という選択は、柔術を長く・楽しく続けるためにとても大切。
疲れた身体では技術は入らないし、何より怪我のリスクが高まります。
無理して練習=偉いではなく、成長するために必要な行動を選ぶことが本質です。
まとめ:時間を“投資”に変えるために
社会人が柔術を続けることは、時間・お金・体力、すべてのリソースをかけたチャレンジです。
だからこそ、その練習を「消費」ではなく「投資」に変える意識が必要です。
「とりあえず行ったからOK」ではなく、
「今日の練習は自分をどう前に進めてくれたか?」
そんな問いを持って、これからも充実した柔術ライフを積み重ねていきましょう。

