【BJJ】ノーギってやった方が良い?ギ(Gi)とノーギ(No-Gi)の違いを徹底比較
25.04.25

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「ノーギってやった方が良いの?」
「ギとの違いって何?」
そんな疑問を抱くブラジリアン柔術(BJJ)初心者は多いでしょう。
結論から言えば、ノーギも絶対にやった方が良いです。
ただし、目的や相性によって優先順位は変わります。
この記事では、ギとノーギの違い・メリット・デメリット・選び方をわかりやすく解説しつつ、経験者の視点から両方を学ぶ意義についても掘り下げます。

ノーギってやった方が良いの?
道着を着ない柔術=ノーギ(No-Gi)は、かつてはマイナーな存在でしたが、今や柔術の重要なスタイルの一つです。
ADCCなど世界最高峰の大会も存在し、ノーギ専門の選手も多数活躍しています。
ノーギを練習することで、以下のようなスキルが身につきます:
• グリップに頼らない身体操作
• 汗で滑る状況での実践的なポジショニング
• 反応速度、スクランブル能力の向上
つまり、ギだけでは養いにくい感覚や技術を学べるのがノーギの強みです。
ギとノーギの違いとは?
服装とルールの違い
スタイル | 服装 | 衣服の掴み | 展開の特徴 |
ギ(Gi) | 柔術着(道着) | OK | ポジショニング重視 |
ノーギ(No-gi) | ラッシュガード+ショーツorスパッツ | NG | 高いスクランブル性 |
ノーギでは衣服を掴むことが反則のため、グリップに依存しない身体操作やフレーム作りが重要になります。
技術と展開の傾向
• ギ: グリップを使ったコントロールやサブミッションのバリエーションが豊富
• ノーギ: シンプルかつ実戦的。ギの柔術以上にスピードと身体能力が求められる
• 比喩的に言えば、ギがチェスでノーギがフェンシング
立技の違い|ギ=柔道、ノーギ=レスリング
立ち技においても、ギとノーギではベースとなる競技が異なります。
• ギ: 道着を掴めるため、投げ技の多くは柔道由来。襟・袖・帯を使った組み手や崩しが中心。
• ノーギ: 衣服が掴めないため、テイクダウンはレスリング由来のダブルレッグ、シングルレッグ、クリンチからの崩しが主流。
道着の有無によって、「どのように相手を崩して倒すか」のアプローチがまったく異なるため、両方を経験することで、より引き出しの多い立ち技スキルが身につきます。
初心者におすすめなのは?
• 柔術の基本や理論をしっかり学びたい人 → ギ
• MMA志向や、より動きのある展開が好きな人 → ノーギ
どちらが上ということはなく、目的と好みによって選ぶのが正解です。
ギのメリット・デメリット
メリット
• 細かなコントロール技術が学べる(襟・袖・ズボンなどを利用)
• 展開が落ち着いていて初心者にも理解しやすい
• ラペラやワームガードなど、柔術特有の技の深さを体感できる
デメリット
• 道着がある前提の技が多く、他競技への応用性は限定的
• 道着の洗濯や暑さなど、物理的な負担がある
ノーギのメリット・デメリット
メリット
• 滑る状況でも通用するポジショニングとサブミッションが鍛えられる
• 展開が速く、レスリング要素が強くて動きがダイナミック
• MMAやグラップリングへの応用性が高い
デメリット
• 初心者には展開が速すぎて混乱しやすい
• 技のバリエーションが少なく感じ、やや単調に思えることも
ギとノーギ、両方やるのが最強
多くのトップ選手は、ギとノーギの両方をバランスよく練習しています。
その理由は、両者の技術が互いに補完し合うからです。
たとえば:
• ノーギで鍛えた反応スピードやスクランブル力
→ ギでも瞬時の判断が求められる攻防で真価を発揮
• ノーギのミニマルな身体操作やフレーム構築技術
→ ギにおいても“グリップに依存しない柔術”として活かせる
一方で:
• ギでしか使えないラペラワークや袖・襟のテクニックは、ノーギでは基本的に使えません。
つまり、
• ノーギの技術はギにも応用できる
• ギの技術はノーギでは使えないケースが多い
この構図を考えると、ノーギを学ぶことは柔術全体の基礎力アップに直結すると言えるでしょう。
まとめ|まずはどちらも体験してみよう
• 柔術の奥深さや伝統的な技術を学びたいなら → ギ
• スピード感と実戦性を求めるなら → ノーギ
どちらが優れているというよりも、目的とスタイルの問題です。
もし迷っているなら、両方を交互に体験してみるのがベスト。
ギとノーギ、それぞれにしかない魅力がきっと見つかるはずです。

