【BJJ】タップアウトは「降参(サレンダー)」でなく「賞賛(コングラッチレーション)」
25.05.04

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ブラジリアン柔術(BJJ)の練習中、「タップするのが悔しい」「まだ我慢できるかも」と思ったことはありませんか?
でもその選択、実は自分だけでなく相手にも大きなプレッシャーを与えているのです。
この記事では、柔術家にとっての“タップの本当の意味”を多角的に掘り下げていきます。

そのタップ、我慢しないで!
初心者にとって「タップ=恥」と思い込んでしまう気持ちは理解できます。
しかし、その我慢がもたらすものは自己満足ではなく、リスクと関係悪化です。
特に危険なのは、相手が関節技を極めている最中に、あなたがタップせずに耐えてしまうこと。
相手は「もう極まってるけど、どうしよう?」と迷いながらも、圧を加えるしかない。
その結果、関節を壊してしまえば、怪我だけでなく2人の信頼関係にもヒビが入るかもしれません。
タップをしないことが、相手を苦しめる
柔術家は技を極めたい。
でも同時に、練習仲間を傷つけたくない。
そんなジレンマに、相手を追い込んでしまうのが「無理な我慢」です。
実際、相手も「折りたくないけど、プレッシャーを弱めたら逃げられる」「でも強めたら怪我させるかもしれない」と悩みます。
タップしないという行為は、相手を“加害者”にするか、“極めきれなかった人”にしてしまう、非常に気の毒な状況を生むのです。
柔術は、互いの安全と信頼の上に成り立つスポーツです。
タップとは、相手へのリスペクトであり、責任ある練習のマナーでもあります。
タップは賞賛、そして感謝の表現
タップとは「相手の技術を認めた」賞賛のジェスチャーであり、「あなたなら安全に極めてくれる」という信頼のメッセージです。
だからこそ、タップされた側は謙虚にその信頼に感謝するべきです。
タップがあるからこそ、極限まで攻防ができる。
そして、また次のロールでお互い成長できる。
この積み重ねが、柔術の本当の魅力なのです。
負けることで、柔術は上達する
タップを通じて、自分のミスや課題が明確になる。
それこそが「次は極まらないようにする」ための成長材料になります。
タップは終わりではなく、学びの起点。柔術家は、タップから強くなっていくのです。
タップを恐れるな、誇れ
柔術の道は、我慢ではなく、理解と尊重によって切り開かれます。
タップすることは、決して負けではありません。
それは「Congratulation! 素晴らしい技術でした」と伝える柔術家の流儀です。
自分の身体を守り、相手の努力を称える。
それができる柔術家こそ、本当に信頼される存在なのです。
まとめ:タップは信頼と優しさのサイン
「タップは終了の合図ではない。学びの始まりのサインだ。」
無理に耐えるのではなく、正しくタップし、仲間と共に高め合いましょう。
柔術は「ひとりで強くなる競技」ではなく、「誰かと一緒に強くなる文化」なのです。

