なぜ数ある格闘技の中でブラジリアン柔術が繁栄したのか?急増する柔術ジムの理由とは?
25.05.04

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急増するブラジリアン柔術ジムの現状
近年、日本各地でブラジリアン柔術ジムが急増しています。
都市部だけでなく地方にも広がり、今や柔術は限られた格闘技ファンのものではなく、誰でも楽しめるフィットネスとして広がっています。
柔術の広がりは、数字にも表れています。
2025年2月時点で、日本全国には約327カ所のブラジリアン柔術アカデミーが存在しており(出典:note「柔術ジム分布の可視化」)、この数は5年前と比べて1.5倍以上に増加。
特に東京都内や神奈川・大阪など都市部での開業が顕著です。
参考までに、日本全国のボクシングジムは約280カ所とされており(出典:日本ボクシングコミッション)、柔術ジムの勢いが他競技を上回りつつあることが分かります。
さらに、競技人口は2万人〜3万人程度と推定されており、特に30代〜40代の社会人を中心に人気が定着しつつあります。(出典:triangle-choke.tech)

フィットネスブームと柔術の親和性
コロナ禍以降の健康志向の高まりにより、フィットネスがブームに。
柔術は“対人型フィットネス”として、筋力・心肺機能・柔軟性を総合的に鍛えることができ、かつ戦略性もあるため、飽きずに続けられる点が魅力です。
また、打撃がないため怪我のリスクが低く、初心者や女性でも安心して始められる点も人気の理由です。
多様化するフィットネスジャンルの中で光る柔術の独自性
ヨガやピラティスなど自己完結型の運動が多い中、柔術は「他者との関わり」を通じて自分を高められるフィットネスです。
帯制度により成長や成果が可視化され、ゲーム感覚でモチベーションを維持できるのも特徴。
柔術は「やるほどに面白くなる」スポーツなのです。
アメリカ発の格闘技カルチャーが柔術を牽引
1993年のUFCでホイス・グレイシーが他流派を圧倒したことで、ブラジリアン柔術は一躍世界の注目を集めました。
アメリカではその後、道場が爆発的に増加。
今やニューヨークやロサンゼルスには数百の道場が存在します。
また、SNSを通じて柔術カルチャーはグローバルに広がり、日本でも若者層を中心に人気が加速中です。
ジョン・ダナハーやグレイシー一族など、世界的指導者たちの発信も大きな影響を与えています。
格闘技ブームと柔術の融合
DEEPやRIZIN、ONE Championshipなどの格闘技大会で活躍する選手の多くがBJJをベースにしていることから、一般層にも「柔術=強くてカッコイイ」というイメージが浸透しています。
プロ志向でなくても、「護身術として」「MMAに憧れて」など、柔術に触れるきっかけは多様です。
ファッションとしての柔術:Z世代にも浸透
柔術着(道着)や帯、パッチなどのカスタマイズ要素が豊富なBJJは、いわば“着る格闘技”。
ファッションとしての柔術も注目されており、Z世代から支持される要因の一つとなっています。
まとめ|なぜ柔術はここまで広がったのか?
安全性、戦略性、フィットネス性、そしてSNSによる拡散力。
ブラジリアン柔術はこれらの要素をすべて兼ね備えた、現代社会にフィットする格闘技です。
今後、ますます道場は増え、柔術はライフスタイルの一部として、さらに多くの人に親しまれていくでしょう。

