【BJJ】試合に出場しないと強くなれないって本当?
25.05.13

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試合に出ると何が違うのか?
柔術の試合には、スパーリングとはまったく異なる独特の空気があります。
エントリー費を払い、名前を呼ばれ、セコンドや仲間に見守られながらマットに立つ――その緊張感の中で、自分の柔術を発揮するには高い集中力とメンタルが求められます。
練習では圧倒的に強いのに、試合では動きが硬くなって本来の実力を出せないというケースは少なくありません。
逆に、試合でしっかり勝てる人は、練習でも大抵強い。
そこには、「メンタルの壁」を越える経験値の差があります。
試合は“実力を証明する場”であると同時に、“本番で力を出し切る技術”を磨く機会でもあります。
試合に出なくても強くなれるのか?
答えは「イエス」。技術力そのものを高めることは、試合に出なくても十分可能です。
日々の反復練習、スパーリングでの試行錯誤、映像研究、トップ選手のインストラクションの吸収。
現代は情報も環境も整っており、真面目に取り組んでいれば実力は伸ばせます。
また、試合に出ない理由は人それぞれ。仕事や家庭、年齢、怪我のリスク。
そうした現実と向き合いながら柔術を続けている人の努力や粘り強さは、また別の意味で尊敬に値します。
ただし、実力を試す機会がないという意味で、試合に出る人とは「実戦経験の差」は開いていく傾向にはあります。
柔術においての「強さ」の定義
柔術における“強さ”とは、結局のところ実力=他人と比較して勝てるかどうかです。
極める力、極められない力、ポイントを取る能力。
これはごまかしのきかない世界です。
もちろん、継続力や怪我をしない身体の使い方、合理的なスタイルといった“副次的な強さ”も存在します。
しかし、実際にスパーや試合で「この人には勝てない」と感じさせる力。
それが柔術の強さの核であることは、誰もが納得するところでしょう。
つまり、強さとは実力。余計な装飾を抜きにして、それだけが本質です。
「自分にとっての柔術との向き合い方」を考える
ただし、全員が競技志向である必要はありません。
柔術は年齢、立場、目的によって楽しみ方が変わるスポーツ。
競技者のように試合で勝つことを目指す人もいれば、健康維持や趣味として続ける人もいます。
「自分にとっての柔術は何なのか?」
この問いに真剣に向き合うことで、練習の目的も明確になり、結果としてモチベーションの維持にもつながります。
競技で結果を出したいなら、試合に出て実力を証明する必要がある。
一方で、試合に出ずとも、柔術を深く理解し、実力を高め続けることもできる。
重要なのは、自分のスタイルを理解し、誠実に柔術と向き合うことです。
結論|試合は出るべきか?出なくてもいいのか?
結論として、「試合に出なければ強くなれない」というわけではありません。
ただし、実力を証明し、試合独特の緊張感に適応するには、試合に出る経験が不可欠でもあります。
本番で力を出すこと、本気で勝ちにいくこと、それによって得られる課題や気づきは、試合にしか存在しません。
逆に、試合を経験して初めて、「練習でやっていたことの意味」が腑に落ちる瞬間もあります。
強さの本質は実力を引き出す力。
試合に出ても出なくても、自分のスタイルと目標を明確にして、日々の練習に打ち込む――それが、本当の意味で“強くなる”ための道だと言えるでしょう。

