【格闘技】最強の才能とは何か?──「辞めない力」がすべてを超える
25.05.02

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格闘技の世界には、いろんな才能がある。
爆発的なパワー、反射神経、バランス感覚、強烈な負けん気、そして冷静な分析力。
どれも魅力的で、どれも勝つために重要な要素だ。
でも、長く格闘技を見てきた中で、どうしても一つだけ、無視できない「才能」があると思うようになった。
それが──辞めないこと。

なぜ、続けられるのか?
格闘技を始める人は多いけど、続けられる人はほんの一握り。
怪我、スランプ、私生活の変化、金銭的な問題、心が折れるような敗北……。
理由は人それぞれだけど、辞めていく人には、ほぼ例外なく「辞める理由」がある。
でも、それでもなお続けている人もいる。辞める理由を抱えながら、それでもリングに立ち続ける人。
この「辞めない」という力は、見た目には地味だけど、本当はとんでもなく強い武器なんじゃないかと思う。
才能の差を、継続が埋めていく
正直、最初はそこまで目立たなかった選手が、数年後に強くなっていることはよくある。
なぜか? 続けてきたからだ。
続ける中でテクニックは磨かれ、試合経験が分析力を育て、体も競技仕様に変わっていく。
もちろん、センスのある人は早く強くなる。
でも、そのセンスも、辞めてしまえばそこで終わる。
反対に、少しずつでも続けていれば、必ず何かが積み上がる。これは間違いない。
続けるという才能
努力を続けることは誰にでもできると思われがちだけど、実はそうでもない。
環境や気持ちの変化で、思うように動けないときもある。
モチベーションが下がる日もあるし、何のためにやってるんだろうって思う瞬間もある。
それでも、もう一度立ち上がる。
今日も練習に行く。
そうやって「続ける力」を持っている人間は、それ自体が才能の塊なんじゃないかと感じる。
この「辞めない力」がある人は、特別な何かを持っていなくても、気づけば前に進んでいる。
気がつけば、周りの景色が変わっている。
どうすれば「辞めずに」いられるのか?
じゃあ、この「辞めない力」はどうやって身につくのか。
いくつか思うことがある。
・自分のペースを守ること
・小さな達成をちゃんと喜ぶこと
・比較対象を他人じゃなく“過去の自分”にすること
・辞めそうなときの自分と向き合えるようにしておくこと
こういった工夫は、「才能」を育てるというより、「才能を消耗しないための土台」だと思う。
土台があるからこそ、やめずに続けられる。
結局、一番すごいのは「辞めてない人」
強い人って、必ずしも特別な能力があるとは限らない。
ただ、続けてきた。
傷ついても、負けても、諦めそうになっても。辞めないでやってきた。
だから、そこに立てている。
格闘技に限らず、何かを突き詰めた人の共通点は「辞めなかった」という一点に尽きる気がする。
だから僕は、こう思うようになった。
最強の才能は、「辞めない才能」だ。
どんな能力も、続けなければ意味がない。
でも、続けてさえいれば、どんな才能もやがて形になる。

