【BJJ】マスター世代のおじさんだってアダルトの若獅子に一矢報いたい
25.05.04

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柔術の世界には、年齢という超えがたい壁がある。
20代のアダルト柔術家たちは、スピードもパワーも回復力も、すべてがピーク。
対して、マスター世代のおじさんたちは、仕事や家庭でヘトヘト。
道場が唯一の「自分の時間」だ。
でも、負けたくない。
せめて1本、若獅子に一矢報いたい。
そんなおじさん柔術家が見せる“ズル賢くも愛すべき戦術”を、こっそりご紹介しよう。

おじさんの基本戦術:「疲れた頃に挑む」
若者たちは、練習が始まるや否や5分スパーを連続で回し始める。
汗だく、息ゼエゼエ、それでも止まらない。
だが、おじさんは違う。
ストレッチしながら静かに観察。
「…今、4本目か。よし、次だな」
満を持して近づき、「1本いいですか?」と笑顔で声をかける。
相手はヘトヘト、おじさんはフルチャージ。
この“タイミング調整力”こそが、おじさん最大の武器である。
戦略的ライトスパー詐欺:「今日は軽くで…」が合図
「今日はライトスパーでお願いします」
そう言えば、相手も安心して力を抜く。
フットワークも軽く、手を抜いて技を繋げてくれる。
――その瞬間を待っていた。
開始30秒、突然スイッチが入る。
「ズンッ!」という重いプレッシャーと共に全力パスガード。
相手「え、ライトじゃなかったんですか…?」
おじさん「うん、最初はそのつもりだったけど、チャンスだったからつい…」
これが“柔術詐欺”の極意。
油断した相手には、年齢差を覆すチャンスが生まれるのだ。
おじさんは「勝つためにしゃべる」
スパー中に話しかけてくるおじさんは要注意だ。
「そのガード、最近流行ってるの?」「あー、それ昔よくやられたなぁ」
と見せかけて、頭の中では“どう崩すか”を冷静に計算している。
相手が気を取られた一瞬を見逃さず、体重をかけてパスガード。
「しゃべってたのに急に来た!」と言われたら勝ちである。
技は1つでいい。武器化したら勝てる
おじさん柔術家の心得:「レパートリーは少なくていい。でも1つは極めろ」
たとえば、「全力ボディロックで潰すだけ」のスタイルでも、極めてしまえば若者は逃げられない。
「またそのパスか…」「またそのプレッシャーか…」
と思わせれば、心が折れる。
技の数よりも、“対策されてもやり続ける図々しさ”こそおじさんの強さなのだ。
とにかくケガをしない。勝つより大事
マスター世代のゴールは「勝つこと」ではなく「続けること」。
だから、おじさんたちは無理な勝負根性は出さない。
サブミッションは「入れば取る」、入らなければ「時間切れで逃げ切る」。
勝率ではなく、「今日はケガしなかった」という満足感を大切にする。
でも、たまには勝ちたい。その一勝を狙うための戦略こそ、人生経験の結晶だ。
結局、一番強いのは“楽しめるおじさん”
若者にはない武器が、おじさんにはある。それは「余裕」と「笑い」。
1本取られても笑って次に行ける。
疲れたら堂々と休める。
道場で気持ちよく過ごす術を知っている。
そんなおじさんが、今日もアダルトの若者に一矢報いる――
「おじさん、強いな…」と呟かせたら、それで十分。

