【BJJ】練習しすぎると風邪をひくって本当?疲労度と免疫力の関係
25.05.06

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「最近、柔術の練習を増やしたら風邪をひきやすくなった気がする…」
そんな経験、ありませんか?
BJJ(ブラジリアン柔術)は全身を使う激しい格闘技。
練習を積めば確かに強くなりますが、体に過度な負荷がかかると、思わぬ落とし穴があります。
それが「免疫力の低下」による体調不良や風邪です。
本記事では、BJJと風邪の関係、免疫とのバランス、そして感染症リスクまで含めて詳しく解説します。

なぜ練習しすぎると風邪をひきやすくなるのか?
私たちの体には、ウイルスや細菌を排除する「免疫システム」があります。
ところが、ハードな運動を繰り返すと、体は一時的に免疫力を下げる状態になります。
そのメカニズムには以下の要素が関わっています:
• 激しい運動によるストレスホルモン(コルチゾール)の増加
→ コルチゾールが増えると、免疫細胞の働きが鈍くなります。
• 運動直後の“オープンウィンドウ現象”
→ 運動後3〜6時間は免疫が一時的に弱まり、ウイルスが侵入しやすくなります。
• 栄養・睡眠不足との相乗効果
→ 練習量が多くなると、回復のための睡眠や栄養が不足し、結果的に体が消耗します。
つまり、「たくさん練習すれば強くなる」という思いとは裏腹に、練習のしすぎは“病気に強くなる”どころか“風邪にかかりやすい身体”を作ってしまう可能性があるのです。
柔術家にありがちな風邪のタイミング
実際に、多くの柔術家が風邪をひきやすい典型的なシチュエーションには共通点があります。
• 大会前の追い込み期間(2〜3週間前)
• スパーリングを連日こなした直後の週
• 仕事・家庭・練習の両立で睡眠が不足した時
• 試合が終わって“ほっとした”直後
このような時期は、疲労やストレスで免疫力が落ち、風邪だけでなく口内炎や帯状疱疹などが出ることもあります。
コンタクトスポーツに潜む“感染症リスク”
ブラジリアン柔術は、皮膚と皮膚、汗と汗が直接触れるコンタクトスポーツです。
そのため、風邪やインフルエンザだけでなく、以下のような感染症の拡大リスクも抱えています。
• インフルエンザ・新型コロナウイルス
• 咽頭炎、ヘルペスウイルス、アデノウイルス
• 皮膚真菌症(とびひ、白癬など)
体調が悪いまま道場に行くことは、自分のパフォーマンス低下だけでなく、練習仲間への感染リスクを高める行為にもなります。
予防策:免疫力を守りながら練習を継続するには
強くなりたい。
その気持ちは大切ですが、「継続して練習すること」が本当の意味での成長につながります。
そのためには、体調を崩さない工夫が重要です。
1. 練習バッグに体温計を常備しよう
毎回の練習前に体温チェックを習慣にしましょう。
37.5度以上ある時は絶対に練習を休むべきです。
症状がなくても、ウイルスを保有している可能性があります。
2. 初期症状が出たら“練習しない勇気”を
喉がイガイガする、体が重い、微熱がある…。
そんなときに「スパー1本だけ」と思って参加すると、症状が悪化して長引く上、仲間にもうつすリスクがあります。
3. 睡眠・栄養はトレーニングの一部と考える
睡眠は自然免疫を高め、細胞の修復にも欠かせません。
また、亜鉛・ビタミンC・Dなど免疫サポートに関わる栄養素の摂取も大切です。
4. 練習スケジュールの“波”を作る
「週5練習→週2休み」など、身体に緩急をつける練習スケジュールが理想です。
休養もまた“技術の一部”と考えましょう。
まとめ:強くなるために「休む」という選択肢
BJJは長く続けることで強くなれる競技です。
しかし、体調不良や風邪による欠場が増えれば、せっかくの技術の積み重ねが崩れてしまいます。
大切なのは、「がんばりすぎないこと」。
そして、自分だけでなく仲間を守る意識を持つことです。
体調管理も立派なセルフディフェンス。
練習バッグに体温計を入れることから始めてみませんか?

